やけどは予防が大切です。家庭での初期治療がとても大切です。
やけどの初期治療の基本は冷やしてあげることです。目安としては、10分〜30分くらいです。
I度熱傷
皮膚の表皮だけのやけどです。皮膚が赤くなっているだけで、痛みは多少ありますが、この場合は傷跡も残さず数日で治ります。
II度熱傷
真皮のところに達したやけどですが、深さによって浅達性と深達性の2つに分類されます
a) 浅達性II度熱傷
水疱ができ、その下の皮膚は赤くなっています。かなり痛くなります。
b) 深達性II度熱傷
同じく水疱ができますが、水疱の下の皮膚の色が白っぽくなっています。痛みはやや弱くなります。
III度熱傷
皮下組織に至る皮膚全層が傷害されたもので、痛みは伴いません。
(治療方法)
初期治療は、冷やすことです。軽症であれば、無治療またはステロイド外用薬のみの使用で軽快します。
2度熱傷の場合は、水疱部を消毒のうえ穿刺(せんし)して、なかにたまった液体を抜きますが、水疱の蓋は取り除きません。水疱の蓋(ふた)が取れてしまった場合は、ブタの乾燥皮膚でおおう場合もありますが、必ずしも必要ではありません。
ワセリンなど症状に適した外用薬をガーゼに伸ばして患部にあて、ぬらさないように注意をします。ただし、顔面はガーゼをあてないで、開放のままにする開放療法がよいとされています。表皮の形成が遅く潰瘍が続く場合は、壊死組織や変性組織の除去と皮膚移植が行われます。
3度熱傷では、壊死組織を除去しないと治癒が遅れ、壊死組織の下で細菌が繁殖しやすくなります。
広範囲の熱傷では血液量が減少し、血圧低下や腎機能低下の原因となるので輸液が必要になります。早期に輸液を行わないと、ショックを起こして生命に危険が及びます。
応急処置はどうする
初期治療で最も大切なことは冷やすことですが、受傷後ただちに冷やすことが重要です。流水で30分以上冷やすのが効果的です
熱傷面積が体表面積の10%以上(小児は5%)で広範囲にわたる場合は、ショックなどの全身症状が現れる場合があるので、入院治療が必要になります。
1%とは、手のひらの面積と考えると良いでしょう。

